カテゴリー別アーカイブ: 日々のこと

食工房店主のひとりごと・・・

冷たい雨が降っています。

昨晩から今日にかけて、冷たい雨が降っています。
高い山の上では、雪になっている模様です。
まるで、冬に逆戻りして行っているみたいな風が吹いています。

そんな空模様に、今のこの世界みたいだと、何だか捉えどころのない哀しみと言うか、淋しさと言うか、そんなものを感じます。

夕方しばしの止み間、少しくらい濡れても良しと覚悟して、冷たい風が吹く中を犬を連れて散歩に出ました。
畑の中を通って、杉林の中を通りぬけて、田んぼと川が見える所まで出たとたん、冷たい風と雨が吹きつけて来ました。

長毛の犬を濡らすと可哀想なので、杉林の中に戻りしばらく待っていました。
目通り直径60センチくらいの杉の大木が林立する林の中は、風も当らず全く雨に濡れることがありませんでした。
林の外は、横殴りの雨で白く煙っているというのに。

不思議な静寂の中、梢の方から時折ゴォーッとかサァーッと風が吹き過ぎて行く音が聞こえて来ます。
鳥や獣たちも、こうやって嵐を凌げるのだなぁ・・・と、何か温かい安堵の気持ちを味わいました。
そして身を護るってどういうことなんだろう・・・、人の世の雨風嵐を避けることも含めて・・・。

何かヒントをもらったような・・・。
地球のお母さん、ありがとう。


「食工房のパンだより№86・青麦号」公開しました。

<食工房のホームページ>より、リンクをたどってご覧ください。


➮食工房・キビタン市場店
オンラインでお買い物が出来ます。
http://kibiichi.com/052/

桜の国

桜
桜
桜
桜
桜
桜

この季節になると、日本はつくづく桜の国なのだなと思います。
本当に、周りはどこに行っても桜です。

これほど桜を愛でる国は、他にないでしょう。
そして植樹されたものだけでなく、天然自然の山の中にも桜はいたるところに見られます。
日本の気候風土に合っていて、しかも元来生命力が強いのでしょうね。

学校、集会所、お寺、神社、その他・・・、人の集う所、神々のおわします所、そういった場所場所に桜を植えた日本人。
その心とは何なのか、よく言われるようなお説ではなく、自分自身の感性で感じ取って見たい・・・。
以前は、桜なんて好きでも何でもなかったし興味も湧きませんでしたが、ここ数年自分自身の中に変化を感じる私です。

昨日配達の帰り道、田んぼの真ん中に墓石の列と共に浮かび上がった一本の桜の木に、頭が痺れるような感動を味わった後、雨の中、どうしても桜を撮らずにはいられませんでした。

桜満開、喇叭水仙、白根葵咲く

高野の種まき桜

桜満開


水仙

花も可愛らしいですが、葉っぱの一つ一つが生き物のように見えて、何だか愉快です。


白根葵

白根葵
お花同士がお話ししているみたいです。


今日はまた、最上の春の一日でした。
風もなく穏やかな晴れの一日、高野の種まき桜が満開となりました。

折れたり切り落とした枝の方が多いくらいなのですが、残った枝にこんなにも見事に花を咲かせてくれました。
こういう姿を見ると、元気が出ますね。
そして、またちゃんと手入れするからね!と誓う私でした。

一方、娘たちが手入れしている庭に行ってみると、昨年植えた白根葵が咲いていました。
そして定番の喇叭水仙もそこここに。
木々の葉はまだですが、庭は花盛りです。


麦畑通信

麦畑通信
小麦全粒粉・オートミール配合の健康食


さて食工房では、この暖かさに呼応するように酵母が絶好調。
今日は、麦畑通信が特にきれいに焼けましたので、写真を撮りたくなりました。
オートミールをくっつける方法も、完成の域に達したようです。
この表面についているオートミールが、パリパリとして香ばしく、パン全体のグレードアップに一役買っています。
生地の中にも、小麦全粒粉とオートミールが混ぜてあり、まさに麦畑通信の名にピッタリはまっています。
まだ召し上がったことのない方、ぜひお試しください。

麦畑通信 1個 300円

沼の平へ

鏡桜

沼の平 「鏡桜」
ちょっとピントが甘いのが残念。
こういうシーンは、大きいフォーマットで撮りたい。


カタクリ

土手にはカタクリの群生も見られます。
先日の雪で、ダメージを受けたようです。


木ブシ

周辺には、こんなお土産も・・・。
木ブシの花です。


今日は定休日でお休み。
朝から良いお天気で暖かでした。
そろそろ麦の芽も伸び始めたかと気になり、沼ノ平の圃場を見に行きました。

つい先日まで福寿草祭りで大賑わいだった沼ノ平。
続いて今度は、鏡桜が有名になり、カメラマンたちが押し寄せるようになったとか。

食工房のライ麦畑は、その鏡桜の後ろの台地の上にあります。
ウロウロしていて撮影の邪魔だ!と言われるかも知れないと、内心ひやひやしながら辿り着いて見ると、うまい具合にちよっと脇の方に寄った位置で、ホッと胸を撫で下ろしました。

それにしても、ご熱心な方が沢山いらっしゃるのですね。
どなたもご自慢の愛機を三脚に据え付けて、来合わせた人とカメラ談義のご様子でした。
私は、コンデジカメラでそそくさと数枚撮って、退散いたしました。

実はこの鏡桜、私のライ麦を植えてくださっている岩橋さん始め地元の方々が、それはもう大変な労力をかけて、木の手入れと周辺の環境整備をしているのです。
後方に見える神社も、眺めに入るのだからと、荒れていた鎮守の森を枝打ちしたり間引いたりして、見事なまでに整えたのも、実はその岩橋さんです。

この桜は、本当に見事です。
オオヤマ桜という種類で、濃いピンク色の花を付けます。
本日、7分咲きくらいだったでしょうか。

ライ麦

沼の平ライ麦圃場Ⅰ


ライ麦

昨年種まきを手伝ったライ麦圃場Ⅱ
右奥に鏡桜が見えています。


ライ麦

雑草じゃありません。
ライムギの幼生です。


さて肝心の麦畑はと言うと。
先日突然の雪に見舞われたりして、傷んでいるかも知れないと思いましたが、健気に耐えていました。
それにしても幼生の麦は、雑草のメヒシバなんかとほとんど見分けがつきません。
でもこれがちゃんと茎立ちして穂を付けるんですね。
そして7月になると、あの美しい麦秋の風景を見せてくれます。
楽しみです。
ちなみに小麦は、圃場が福寿草祭りの散策コースの中にあるので、今日は遠慮しました。

<昨年、種まきを手伝った時の記事>
<昨年11月、芽が出た頃の様子>

もしもピアノが弾けたなら

もしもピアノが弾けたなら・・・、有名な歌ですね。
でも今日の話しは、その歌とは関係ありません。

その昔10代の頃、私、何を隠そう本気でピアノ弾きになりたいと思っていました。
ただ、やりたい音楽はクラシックと言うわけではなく、ジャズやロックやブルースなどで登場するピアノにあこがれていました。

それでも、まずはクラシックの基礎を学ぶに越したことはないと、遅まきながらピアノを習い始めましたが、やっぱり何かしっくりしませんでした。
それに自宅にピアノがあったわけではなく、親戚の家のピアノを借りて練習するのですから、なかなか思うようには進みません。
結局、みっちり2年くらいやりましたが、そこであっさりと投げ出してしまいました。

その後は、もう全く支離滅裂のいろいろ人生。
60も過ぎて、どうやら私の人生は、パン屋で終わりそうです。
いやいや決して悪くないと思っていますよ。

でもねぇ、ふと思いついて今日インターネットで検索したら、その昔、こんなのが弾きたかったんだよ・・・という曲の演奏が、YouTube で出ていました。
これだよ!これ!と、幾つかの演奏を聴きあさっていたら、弾き方をレクチャーしている動画もあるではありませんか。
今は、わずか数万円で、ピアノの音が出てタッチもピアノそのもののキーボードが手に入るのですから、まあいい時代になったものです。

ここにあの頃の私がいたら、人生が変わっていたかも知れません。
その代わり、パンは焼いていなかったと思いますが・・・。
人生にもしもは無い!でしたね。
でも今日は、もしもピアノが弾けたなら・・・と、思ってしまいました。


その曲とは、これです。

ついでに、こんなのもやりたかった。今でも、血が騒ぎます。

自分のカメラを撮ってみた

シャッターはどうやって押したか、ですって?自動シャッターという手があるじゃないですか。

シャッターはどうやって押したか、ですって?
自動シャッターという手があるじゃないですか。


カメラの写真を撮るには、別なもう一台のカメラで撮ればいいだけの話しですが、今使っているカメラで自画像を撮るにはどうしたら良いか・・・?
鏡を使えば簡単だと、今日気が付いたと言うわけではなく前から知ってはいたのですが、やって見たことはありませんでした。
で、今日はその気になって、やって見ました。

鏡に映った自分自身に、オートフォーカスでピントが合うことは、光学の基礎知識があれば難なく理解出来ることですね。
そして、映っているのは左右が反転した像で、これも当然のことですね。
でも、他のカメラで撮った様に正像にしたいわけです。
そこで、Photoshop を使って左右反転させると言う手があるのですね。

今申し上げた通りにやって見たのが、ご覧いただいた画像です。
6年使っているうちに、あちこち擦れてメッキが剥がれたりしてます。
レンズの中にも汚れが入ったらしく、空のような一様な背景だと、まだら模様が見えます。
それでも、故障は一度もありませんし、未だに機能は万全です。
これで何でも撮って来ました。

これがいよいよ寿命となったら、デジタル一眼にしようかな・・・と思っていますが、まだまだ当分先のことのようです。

春を見つけに

カタクリ

カタクリは、私にはご婦人のイメージです。

ヤナギ

ヤナギには違いありませんが、何ヤナギだか?
よく調べないと分かりません。

ヤナギ

ヤナギの大木の上の窪みにスミレが根付いています。
花は、まだのようです。

イチゲ

薄紫色のキクザキイチゲ

こごみ

ちょっと自信ないけど、たぶんこごみです。

ねこやなぎ

川岸と言えば、ねこやなぎですね。

ヤナギ

スミレが根付いていたヤナギの大木の全景
枝先は、薄緑色の雲のように見えます。

あぜみち

いつもの散歩コース。
畔には、ふきのとう、スミレ、その他いろいろ。

スミレ

スミレの一種・道路わきの側溝の中に咲いていました。
スミレは種類が多く、しかも交雑しやすいので、種を特定するのはとても難しい。

今日は定休日で、これと言って予定もなかったのでのんびりしていたら、上の娘が川岸のカタクリが咲いていたと教えてくれました。
以前にもブログでご紹介したことのあるあのカタクリです。<参照>

あれからもう4年経ちますが、相変わらず一輪だけしか咲きません。
増えて行くのは、よほど大変なことに違いありません。
そして私は、ここ三年ばかりの間、咲いているところに出会うことが出来ずにいたのです。

今日は、懐かしい友人に再会したような喜びに浸りました。
そう言えば、ここしばらく川岸を歩いてなかったのです。
熊の出没が、ちょっと怖かったから?・・・それもあります。
忙しかったり、震災の後のショックだったり、いろいろ理由はあります。

でも今日は、もうそんな理由のどれもがどうでも良かった・・・。
最初にカタクリを見つけたら、もう心が震えて川岸に降りて行くことにためらいはありませんでした。
その後は、次々と春を見つけて、久々に写真の虫が騒いでいました。
そんな私のはしゃぐ心が伝わるでしょうか・・・。

こうしてすっかり気分が高揚した私、午後から、家の裏手の雪囲いを外しました。
台所も明るくなって、カミさんも上機嫌でコーヒーを入れてくれました。

薄曇りながら暖かい一日、以て足るを知るべしの実感ありでした。
めでたし、めでたし


ドコノモリに遊びに来てください。

今日は庭仕事

この冬の大雪で、ずっと気にしていたことが一つ。
それは、種まき時を告げてくれる庭の桜が、雪の重みで何本も枝が折れ、見るも無残な姿になってしまったことでした。
昨年の秋の内に、伸びすぎた枝を切り詰めたり、ロープをかけて吊り上げたり、下から支えを入れたり、何かしら手を尽くしておけば被害はなかったと思えることが、なおさら後悔を深くするのですね。

でも、折れてしまったものは、仕方がありません。
切り落として、後の手当てをしなくては・・・。
梯子とのこぎりと剪定鋏と、あとチェーンソウも用意して作業にかかりました。

雪の重みで大きな枝が付け根から折れたり、折れないまでも下向きに曲がってしまってもとに戻らないままだったり、それらを切り落としたりロープで引っ張ったりしました。
枝が込み合っているところは切って隙間を作り、伸びすぎた枝は先端を切り詰めたりして樹形を整えました。
と言っても、折れた枝は元には戻りませんから、スカスカの何ともバランスの悪い形になってしまいました。
二三年経って、新しい枝が伸びてくればまた良くなると思いますが・・・。

それから庭を見回すと、立ち枯れた桐の木が一本倒れていました。
これを、チェーンソーで短く切って片付けました。
よく見ると、すぐ隣の木も弱っている様子だったので、ついでに伐採しました。
本当は、伐採するのも雪があるうちにやれば、地面を傷めなくて済むのですが、今頃気が付いたのでは何とも・・・。
さらによく見ると、他にも傷んだり弱ったりしている立木が何本かあるのですね。
でも、大仕事になってしまうので、今日は止めて置きました。

こうして庭仕事して一円の稼ぎになるわけではないのですが、何と言うか安堵感と満足感があります。
家の中の掃除とかもそうですね。
カミさんは、今日は家の中の掃除をしていましたっけ。珍しい・・・!?
身の回りがきれいになって、気持ちがいいのですよ。

これでまた仕事にも精が出るというものです。
やっぱり、ご利益ありますね。

そう言えば、福寿草がいっぱい咲き乱れていましたが、今日は見惚れていられませんでしたね。
写真も撮らなかったし。
でも何か嬉しかった・・・。