月別アーカイブ: 2011年9月

パンだより・出来ました。

印刷バージョンの「パンだより」が出来ました。
早速ホームページ上に公開しています。
ご覧いただければ幸いです。

★食工房のホームページよりお入りください。 <こちら>

その「パンだより」の中にもご案内していますが、10月は、いろいろとイベントで忙しくなりそうです。

まず何と言っても、我が連れ合いが二つの展覧会にチャンスをいただき、喜多方市と神奈川の大磯町の会場に、それぞれ期間中出かけることです。


食工房始まって以来、と言うより連れ合いにとって、こうして認められて人の前に出るのは、全く初めてのことです。


今年は、夫婦揃って還暦を迎えたせいでしょうか、本当にいろいろな出来事に巡り合います。




  「百姓市」・今週もよろしくお願いいたします。

 毎週日曜日10:00~15:00 開催中です。

無農薬・有機栽培の野菜と加工品、天然酵母パンと焼き菓子、木工芸品のお店が並びます。
野菜は、残留放射能検査を受け、不検出のものを販売しています。
また、この放射能汚染について、情報の交換もしています。
線量計も置いています。
関心のある方、お気軽に声をかけてください。


百姓市の場所のご案内


 


埋め込みリンクがうまく機能していません。
百姓市と食工房の文字上をクリックして、
グーグルマップサイトに飛んでください。

パンだより・あと少し

印刷バージョンのパンだよりを編集しています。
あと少しというところまで来て、ここで止めるわけには行きません。
いい加減眠いのですが、こればかりは・・・。
食工房病です。がんばりまーす。


ではでは。

誕生日

人に言うほどのことではありませんが、備忘録として記しておきます。
今日は私の60回目の誕生日でした。
還暦です。


思えばずい分沢山の出来事がありました。


第二次世界大戦敗戦後の混乱冷めやらぬ昭和26年に生を享け、その後高度経済成長期を突っ走る時世に多感な幼少期を過ごし、高速道路に新幹線、カラーテレビにFM放送、全てが満ち足りて至れり尽くせりのはずの社会に反発し暴れ回った青春時代、そして出会いと結婚の20代、5人の子育てに無我夢中の30代、さらに一人生まれて6人の子どもたちと共に山暮らしの中にあった40代、会津の地に移り住みパン屋を開業し必死で頑張った50代、まるでてんこ盛りのスペシャルディナーのよう・・・。
それがまた還暦の年に、原発がドカンと行って、頭から放射能のスパイスをかけられて仕上げとは、予想もしていませんでした。


人は還暦を以て生まれ変わると言います。


私も、本日から生まれ変わって、新たな人生を生き直します。


何年先まで生きられるか分かりませんが、この福島で少しでも安心して人が暮らせるようになるために、子や孫たちのために、残りの人生を捧げたいと思います。


合掌

改めて思うこと

震災発生から半年余りが過ぎました。
自分のこのブログを読み返して、改めて思うことです。

震災以降、ほとんど原発のこと、放射能のこと、食べ物の安全のことに終始していて、以前のようにいろいろと楽しい話題に触れることも、意欲的に撮影した写真をご覧に入れることも、すっかり無くなってしまいました。


気持ちの切り替えが出来ないというわけではありません。


敢えて気持ちを切り替えないでいる、と言った方がむしろ当たっているかも知れません。


いろいろな意味で、放射能のこと原発事故のことは、一時も忘れてはいけないと固く肝に銘じているのです。


だから心が晴れないのは仕方がないのです。


例えば、変わりなく、否、ひょっとするといつも以上に美しい山々の風景を見ていると、やはりそこも目に見えない放射能の害を受けているに違いない・・・、それがたまらなく悔しくまた哀しく思えます。
もし花々の美しさにレンズを向けシャッターを切るなら、何らかの覚悟を求められるという気がするのです。


今この地上で、つくづく人間だけが愚かなのだと思います。


この先も、他の命たちとともにこの地上に生かされたいと願うなら、携えているべきは何か、それを自問自答している私です。




今週のクッキーとマフィンのお知らせ

今週は、バタービスケットとくるみびすけっとを焼きました。

マフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィンです。

よろしくお願いいたします。

百姓市・多数ご来場御礼


この前までの暑さがウソのよう。
気持ちの良い一日でした。


今日は爽やかな晴天に恵まれ、お出かけには絶好でしたね。
おかげさまで、百姓市には最近にない数のご来店者がお見えになりました。
各出店者、皆それぞれに売れ行き好調だったようです。
食工房も、パンが大方売れて残りわずかでした。
お出でくださった皆さま、本当にありがとうございました。


昨日預かって来た大内さんの梨も好評で、皆さま手に取ってくださり、そしてお買い上げいただきました。


去年よりは今年、そして回を重ねる毎に、確実にお客さまが増えて行っているように思います。
皆さまのご信頼を裏切ることのないよう、これからもますます努力して行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。


 



板橋店長、頼りになります!



こちら食工房、スタッフ宮下



最近仲間に入ってくれた、木工房「木びき」さん。


□ 


あと一軒・「ひぐらし農園」の浅見さんと太田君
実は電池切れで撮影出来なかった ・・・すみません!


今日はまた、アメリカでインディペンダント(自主製作)映画の監督・製作者として知られ、目下原子力災害の渦中にある福島をテーマにしたドキュメンタリー映画を製作中の梶野純子さんが、パートナー(夫)でカメラマンでもあるエドさんと共に百姓市の取材に見えました。


作品の中の一コマに、我ら百姓市も登場することになりそうです。


この映画「超自然の大地」のホームページがあり、製作過程を公開しています。<こちら>


すでに撮影された記録をご覧になれます。
これら映像、さらにこれから撮影される映像が、どのように編集されどのような一本の映画になり、その中にどのようなメッセージが込められるのか、楽しみにしながら待ちたいと思っています。


実は昨日、大内さんを訪ねた折、ご夫妻と「放射能の恐怖や実害以上に、それに対する人の心が生み出す恐怖とその害の方が、むしろ深刻かも知れない。」という会話を交わしていました。
そして、であるなら、「その逆もあり得るよね。」という話しになったのでした。
あまり科学的な物言いではないので、これ以上は申し上げません。


私たちが、こんな状況の福島で頑張るのは何故?
確かに辛いし大変だけど、時々とってもありがたく幸せだって感じるのは何故?


そして毎日毎日、自分の心を試されているような気がしています。

寒いくらい・・・

台風通過の後、こちらでは日中でも涼しさを通り越して、肌寒いくらいの気温になっています。
夕方ともなれば、本当に寒い!と思うほど・・・。
長袖はもちろん、上にもう一枚重ね着してしのいでいます。


もう早や、オーブンの余熱が心地良く感じられます。
ついこの前まで、閉店の後も冷却のために扉を開け放して、風を入れていたのがウソのようです。


さて、今週末も百姓市はいつもどおり開催です。


今回から、大内果樹園の「かやば梨」を販売します。


線量の高い福島市ですが、涙ぐましい除染の努力とEM菌の施用が功を奏して、残留放射能不検出を達成出来ました。
同位体研究所の検査結果は、すでにご紹介していますが<参照>、別な検査機関でも同様に不検出だったそうです。


明日、その梨を受け取りに福島市まで出かけて来ます。
より詳しいお話しが聞けると思います。


そしてまた明日は、早朝からパン焼き仕事です。
密度の濃い一日になりそうです。

舗装工事・土曜日になりました。

昨日お知らせした道路工事の続報です。
本日は舗装の準備をしただけで、明日は祭日で休工、明後日土曜日に本工事となります。

工事中は、完全通行止めになりますので、相川郵便局の駐車場が開放されます。
ご来店の折は100mほど歩くことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。




かぼちゃ・NDの報告

かぼちゃあんぱんに使うかぼちゃを検査に出していました。
昨日速報が入り、不検出との結果を得ました。

今回は、同位体研究所ではなく、友人の計らいで件の某大学研究室にお願いしました。

検体のかぼちゃは、食工房の店の前に広がる畑地の一角で、私が自家用野菜を育てている畑です。
つまり、自家用に栽培収穫したものです。
沢山採れたので、あんぱん用にも使おうというわけです。


ところで、同じ畑で採れたジャガイモも検査してもらいましたが、こちらも不検出。


実は、すぐ隣が百姓市店長の大ちゃんの畑で、こちらでも土壌や作物について複数の検査(それぞれ別の検査機関による)をしていますので、これらのデータを照合することにより、この付近一帯の土壌の汚染度をかなり正確に把握出来るのではないかと考え、分析を進めています。
いずれ近いうちに、詳細にご報告いたしますので、もうしばらくお待ちください。


先に結果だけ申し上げれば、私たちの畑からは大方の作物についてND(不検出※統計上の定義としてではなく、精密検査による実質的不検出)を達成出来る見通しが立ちそうです。

道路工事中のお知らせ

すでに一度お知らせしていますが、いよいよ最終工程の舗装工事が始まります。
明日一日で終わるか、明後日までかかるか不明ですが、ご来店の折時間帯によっては通行止めになる可能性があります。
その場合は、近くの相川郵便局の駐車場を利用してください。
なおほとんどの場合、係員の指示に従って通行可能です。




台風直撃か

静岡県浜松市に上陸した台風15号が、各地に被害をもたらしながら首都圏さらには我が福島県に向かって、直撃コースを進んでいます。
今後、気象情報とともに原発の状況にも注意したいと思います。
SPIEEDI と定時降下物情報、そして県内各地の線量に注目です。

改めて関心を!

この度の福島第一原子力発電所の事故、当初重要な情報のほとんどが国民に知らされず、そのせいで福島200万県民はもとより、近県および関東の一部を含む地域の国民が被曝の危機に曝されました。


当時の放射能の拡散状況は、半年を経た今ではほぼ解析され、すでに公開もなされています。 <こちら>
その結果は、当時SPIEEDIと呼ばれる予測システムが計算によって予測していた通りのものであったことも、明らかになっています。
何故、あの当時、適切な避難行動や屋外退避などについて指示が出せなかったのか、思い出すたびに悔しく、憤りを禁じ得ません。


それはさておき、今現在の情報公開はどの程度まで進んだのか、皆さまにも今一度関心を払っていただきたいと思っています。


文部科学省のホームページの中、放射線モニタリング情報のページを閲覧すると、膨大な量のデータが公開されているのが分かります。
こんなにも詳細に調べているのかと、ちょっと驚かされるくらいです。


★文部科学省のホームページ・放射線モニタリング情報のページ  <こちら>


例えば、あのSPIEEDIのページ<こちら>を開くと、毎日毎時のデータが即時発表されているのを見ることが出来ます。
定時降下物モニタリングのページ<こちら>では、今でも放射性物質の放出が続いていることを確認出来ます。
各県一ヶ所・一日一回の採集測定が行われており、福島県では福島市でのデータ、その他各県も大体県庁所在地で測定しています。


ざっと見ると、福島県だけが数値が出るだけの降下物があるようですが、他県は全て不検出となっています。(もちろん=0ではないはずですが。)
ただ一県、お隣の宮城県だけが震災直後から半年を経過した現在まで、ずっと震災被害のため測定不能のままです。


この重要と思える定時降下物のデータが、半年経ってもまだ測定出来ない状況というのは、問題ないのでしょうかね?
大都市仙台を擁する宮城県ですから、影響は大きいと思うのですが・・・。


話しが逸れましたが、こうした情報公開の進展は大いに歓迎されるべきですし、国民も関心を払って活用しなければ意味がありません。


自慢するわけではありませんが、原発事故当地の我が福島県は、モニタリングに関してはその数とデータの細密さにおいて、他県より一桁上です。


★福島県のホームページ  <こちら>


また市民放射能測定所なるものも立ち上がっており、市民の厚意によって高額なモニタリング機器が次々と導入され、食品や土壌などの精密な検査が無料あるいは格安料金で出来る態勢が整いつつあります。 <こちら>


何度も申し上げて恐縮ですが、放射能との付き合いはまだまだ始まったばかりです。
皆さんの関心が薄まっても、放射能の危険は薄まることはありません。
今一度、高い関心を寄せていただきたいと思っています。