改めて関心を!

この度の福島第一原子力発電所の事故、当初重要な情報のほとんどが国民に知らされず、そのせいで福島200万県民はもとより、近県および関東の一部を含む地域の国民が被曝の危機に曝されました。


当時の放射能の拡散状況は、半年を経た今ではほぼ解析され、すでに公開もなされています。 <こちら>
その結果は、当時SPIEEDIと呼ばれる予測システムが計算によって予測していた通りのものであったことも、明らかになっています。
何故、あの当時、適切な避難行動や屋外退避などについて指示が出せなかったのか、思い出すたびに悔しく、憤りを禁じ得ません。


それはさておき、今現在の情報公開はどの程度まで進んだのか、皆さまにも今一度関心を払っていただきたいと思っています。


文部科学省のホームページの中、放射線モニタリング情報のページを閲覧すると、膨大な量のデータが公開されているのが分かります。
こんなにも詳細に調べているのかと、ちょっと驚かされるくらいです。


★文部科学省のホームページ・放射線モニタリング情報のページ  <こちら>


例えば、あのSPIEEDIのページ<こちら>を開くと、毎日毎時のデータが即時発表されているのを見ることが出来ます。
定時降下物モニタリングのページ<こちら>では、今でも放射性物質の放出が続いていることを確認出来ます。
各県一ヶ所・一日一回の採集測定が行われており、福島県では福島市でのデータ、その他各県も大体県庁所在地で測定しています。


ざっと見ると、福島県だけが数値が出るだけの降下物があるようですが、他県は全て不検出となっています。(もちろん=0ではないはずですが。)
ただ一県、お隣の宮城県だけが震災直後から半年を経過した現在まで、ずっと震災被害のため測定不能のままです。


この重要と思える定時降下物のデータが、半年経ってもまだ測定出来ない状況というのは、問題ないのでしょうかね?
大都市仙台を擁する宮城県ですから、影響は大きいと思うのですが・・・。


話しが逸れましたが、こうした情報公開の進展は大いに歓迎されるべきですし、国民も関心を払って活用しなければ意味がありません。


自慢するわけではありませんが、原発事故当地の我が福島県は、モニタリングに関してはその数とデータの細密さにおいて、他県より一桁上です。


★福島県のホームページ  <こちら>


また市民放射能測定所なるものも立ち上がっており、市民の厚意によって高額なモニタリング機器が次々と導入され、食品や土壌などの精密な検査が無料あるいは格安料金で出来る態勢が整いつつあります。 <こちら>


何度も申し上げて恐縮ですが、放射能との付き合いはまだまだ始まったばかりです。
皆さんの関心が薄まっても、放射能の危険は薄まることはありません。
今一度、高い関心を寄せていただきたいと思っています。

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