日別アーカイブ: 2012年5月27日

未来の食卓・再見

今日は、食工房カフェクラブの集いを開きました。
ご参加は2名さまと少数でしたが、わたしも一緒に映画「未来の食卓」を鑑賞しました。
私にとっては二度目でしたが、この前が2010年4月<参照>で震災の一年前でした。
そして今回が震災一年後の今日。

震災を挟む一年前後に同じこの「未来の食卓」を鑑賞して、気がついたと言うか思ったことです。
私たちの食卓は、原発事故の放射能以前から、すでに深刻な危機の中にあったのですね。
それが震災後、放射能以外のことはすべて度外視されました。
放射能のリスクが深刻であることは間違いありませんが、だからと言って、それ以外の農薬や食品添加物に使用される化学物質のリスクが無くなったわけではないのに・・・。
それまであったリスクに、さらに放射能のリスクが上乗せされたということなのです。

私たちの健康を脅かすトータルリスクは、一体どれ程のものになっているのか、ここらで冷静に分析してみる必要があるのではないでしょうか。
発がんリスク一つを取って見ても、放射能の他にも無数の発がん性を疑われる物質があります。
そのどれもが少ないに越したことはありません。
否、放射能のリスクが上乗せになっているからこそ、それ以外のリスクは出来る限り避けなくてはならないのですね。

そうして考えると、オーガニックであることや地産地消の考え方は、どんな時でも基本だという気がします。
そして、一見全てが破綻してしまったかに見える放射能災害ですが、結局自然の働きの中に意外な救いが見つかるのではないかと、確信めいた期待を抱いている私です。

それにしても、人間の愚行だけは止めなくては・・・。

「未来の食卓」、ご覧になりたい方に貸し出しいたします。
ご希望の方、お申し出ください。



麦の穂が出る限り、希望が失われることはない・・・。